前回紹介したランニング本、ダニエルズのランニング・フォーミュラに続いて今回もランニング関連の本を紹介します。
ダニエルズの本をについてはこちら
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ランナーやサイクリスト、トライアスリートなど持久系アスリートのトレーニング方法の原点となっているもの、それが「リディアードのランニング・バイブル」。
世界で最も偉大なコーチと呼ばれるアーサー・リディアードの本です。
1960年代、リディアードが育てた多くの選手がオリンピックで金メダルを取るなどして大暴れしていました。
そして現在の日本でも、青山学院大学の原監督がリディアード方式を用いてもの凄い結果を出しています。
このリディアードの本がどんな本なのか簡単に紹介していきます。
CONTENTS
重要なのは有酸素能力を高めること
リディアードのランニング理論で最も重要とされているものが、有酸素能力を高めるマラソンコンディショニング・トレーニング。
中距離であってもマラソンでもあっても、このマラソンコンディショニング・トレーニングが重要とされています。
マラソンコンディショニング・トレーニングとはどうやるのか?
もう少し速く走れるかなというぐらいのペースで、自分が少し長いと感じる時間走ると良いとあります。
最も効果的なトレーニングは
週160km、32kmと16kmのランニングを組み合わせながら行うということです。
つまり
月曜日:16km
火曜日:32km
水曜日:16km
木曜日:32km
金曜日:16km
土曜日:16km
日曜日:32km
これが最も有酸素能力が高まる方法とあります。
これは、リディアード自身が実際に週80km〜週500kmまで走ってみて、週160kmがもっとも効果的と発見したようです。
ペースはゆっくりとしたジョギングではありません。最後までペースが落ちないギリギリの速さでのランニングです。
このマラソンコンディショニング・トレーニングを軸に、ヒルトレーニングやトラックトレーニングなどもレースに向けて取り組んでいきます。
ランニングが速くなるためには
この本を読めば、ランニングが速くなるためにはどうすればいいのか?という事が明確に理解することができます。
そして本の最後には、短距離や長距離、マラソンなど種目ごとにどのようにトレーニングを進めていけばいいのか詳しく書かれています。
最後に、本書にある瀬古利彦監督の言葉を引用させていただきます。
選手として監督として、私がこれまで取り組んできたトレーニングは、リディアードの影響を大きく受けたものでしたが、今、この本を読んで、あらためて自分のしてきたことに間違いはなかったという確信を得られました。ここに書かれたことを信じてトレーニングわ積めば、誰でも必ず自己記録を伸ばしていくことができます。この本はすべてのランナー、コーチにとってバイブルそのものです。
引用:リディアードのランニング・バイブル