一般市民でありながらも、マラソン日本代表として活躍し続けた川内祐樹選手。
彼は、いったいどんな考え方で練習し、走ってきたのか。
他の実業団選手より少ない練習量で強くなった川内優輝選手に興味を持ちました。
そこで、彼の大学時代の指導者である、元学習院大学陸上部、津田誠一監督のトレーニング理論に注目してみました。
CONTENTS
津田式の練習方法
一番重要なことは
「頑張り過ぎないこと」
「走りを楽しむこと」
練習では「無理は無駄」と言っています。
重要な練習は週2回のポイント練習(頑張る練習)それ以外はジョグ。
これが津田式練習方法の基本です。
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ポイント練習の内容
重視する練習内容は
「距離走」
「スピード練習」
「距離走」の目的
まずは、スピードより距離に対する不安をなくします。
少しづつ距離を伸ばし、一般の市民ランナーであれば「30km走」トップレベルの選手であれば「40km走」まで距離を伸ばします。
距離走で一定のペースで押していくことは、マラソンではとても重要です。
「スピード練習」の目的
スピード練習ではインターバル走やペース走を行います。
「スピード持久力」と「心肺機能」、「ペース感覚」を向上させます。
「最低でもこのペースでなら走り切れる」というコンディションが悪い場合でも走れる、最低ペースを日頃から練習で把握しそのペースを底上げする意識で練習していきます。
できれば月1回は陸上トラックを使って、正確にタイムやペースを管理して練習することがおすすめです。
スピード練習の内容
インターバル走
スピードを上げる事に慣れていない場合は、400mぐらいから始めます。
その後、1000m×10本、2000m×5本などを行います。
ペース走
レースペースよりも速いペースで走り切ります。
5000mや10km、16kmなど。
ポイント練習で重要な事
ポイント練習の距離や本数はきっちりこなすことです。調子が悪い場合でも、ペースを落として距離や本数だけはやり切ります。
週2回しかないポイント練習なので、しっかりと準備し練習に取り組みます。
1週間のスケジュール
月曜:休養
火曜:ジョグ
水曜:ポイント練習「スピード練習」
木曜:ジョグ
金曜:ジョグ
土曜:ポイント練習「距離走」
日曜:ジョグ
ジョグの後に1回、200~300mのダッシュをしてもいいかも。
その300mダッシュは「脳」のため。
脳にスピードの乗ったよいイメージを残しておくことで、ポイント練習の質が上がるでしょう。
川内選手の月間走行距離
学習院大学時代の川内選手の月間走行距離は600kmほど。
リディアード式のランニングでは、週160kmが良いとされているので、それと近い練習量ですね。
レースの位置づけ
自己記録や勝利を狙う本命レース以外は練習の一環と捉えます。
レース前の調整もそこまで必要ありません。
本命以外のレースの結果には一喜一憂しないで大丈夫です。
「レースはポイント練習の3回分の効果が得られる」と津田式の練習では言われています。
参考書籍
「常識破りの川内優輝マラソンメゾット」 津田誠一 著
まとめ
重要なことは「明日も走りたいな」と思える練習をすることです。
辛い練習もあるかもしれませんが、「楽しむこと」が上達のためのポイントです。
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